我が家の双子は 夕暮れ時によく泣いた
お腹がすいたから?
人が恋しくなったから?
ひんやりした風が 素足にしみるから?
風の透る夕暮れは 特によく泣き大合唱
母も途方にくれて泣きそうになったものだ
ちびの泣き声 あわわ~あわわ~
こちびの泣き声 ふわわ~ふわわ~
カラスも夕方よく啼いた あわわ~ふわわ~
いったいどっちが真似をしているの
月夜がせまる夕刻に オオカミもお空に向かって吠えるという
夜を迎える心細さは 原始的な感情かしら
それで 赤ちゃんも夕暮れ時に泣くのでしょう
ひんやりした風が 窓からそ~っと流れ込む
夕暮れ泣きをためらうと
その風が 殊更 人恋しく しみてくる

夕刻 ひんやりしてきたので 掛け布団を押入れから出してきました。
6枚のカバー掛けは 難なく はかどりました。
いつもなら邪魔をしてくる子供たちは 子供部屋でたむろして 銘々しなければならない事に専念していたのでしょう。
夫は外出。 只今、この家に5人も居るというのに・・・
秋の夜風を受けながら 今夜は ひとりのようで心細い。
昔読んだ育児書に
『 赤ちゃんは夕方の4時から5時に掛けて一番よく泣く それを夕暮れ泣きという 』
と書いてありました。
「夕暮れ泣き」と言葉にすると、何故か虚しくなったので子育てをするうえでは使ったことはありません。
今夜は 久しぶりに 「夕暮れ泣き」 と つぶやきました。
ちびも こちびも 夕刻の泣き声は からすと同じ泣き声でした。
あわわ~ ふわわ~ と啼くからすは最近ちっとも出会いません。
思い出すたびに考えます。 からすと一緒に泣いていたのかしらと・・・
赤ちゃんは 本能で周囲に合わせて泣くすべを身に付けるて居るのでしょうか。
月夜がせまる夕刻に オオカミもお空に向かって吠えるといいます。
オオカミは世界を調和する為に必要な存在と聞きます。
赤ちゃんにその原始的な本能があるのだとすると 夕暮れ泣きで 世界調和かしら?
まっ、そういうことで母は全てを受け入れましょう。
赤ちゃんは 泣くことで丸い世界を感じて居るのでしょう。
もはや“ 子育て回想日記 ”と なってしまったこのBlog 歳を感じますねぇ。
子供たちが巣立ったその後は いつ帰って来るとも知れない人を待ち、
風の透るこの部屋で 私はひとり何をするのでしょう。
夕暮れ泣き。
☆~☆~☆~