初めての高速道路

12月2日
何度も松山へ出向くが、初めて高速道路を運転した。
いつもは気楽に松山へ行く。磯浦の海岸線を走り西条を通り、11号線に並行する河川沿いを走り桜三里を通っている。
その日は、試合前のアップを考え娘の要求する時間が迫る中、高速道路を走ることにした。
ETC車線と一般車線がどちらとどちらなのか、娘に尋ねた。
「右!かあさん右!」
と慌てて私に指示をした。
母と自分は共有体と思ったらしくそれからというもの高速を降りるまで娘は前方を見続けていた。
トンネルが数多くある。トンネルを抜けるとどしゃ降りの雨だった。
風でハンドルが盗られる。ハンドルを思わず強く握る。ワイパーを動かし、ライトを消した。
トンネルに入るとライトを点けた。ワイパーを止めた。
「ワイパーは任せて!」
と 娘が言う。
「いやいやぁ、母は大丈夫よ。」
と言おうとしたけれど、必死になっている娘が可愛くてお願いすることにした。
トンネルの出入り口に合わせて娘の右手がハンドルの下に来る。幾度も幾度も規則正しく操作してくれた。
車線通りに走っているのだが、「この車は、右により過ぎだ。」と言い張る。何度も言う。
右の車線を走ることにした。ようやく娘、落ち着いた。
高速を降りるところが娘の思う所と違っていたようだ。
「何度も高速を走ったけど、この景色は見たことが無い。大丈夫なの?無事着くの?」
と うるさい。
高速を降りて33号線を走り無事競技場に着いた。親子ともに長~いため息をついた後、しばらく笑い続けた。
試合前にやきもきさせてしまった様だ。一時間余り 可哀想なことをした。私の右足は引きつっている。
帰りは、いつもの通り下道を気楽に帰ってきた。
西条辺りで虹を見た。新居浜の新高橋を渡ると車中はオレンジ色に光った。バックミラーに映る夕日を見た。
車を止め二人とも写メにおさめようとしたが、自然の織り成す美しさは瞬時のことだった。
無事帰ってきて、次女が言う。
「今年一番怖かったことは、母さんの高速道路!今年一番面白かったことは、母さんの高速道路!」
どうやら、母の運転は信頼されていないようだ。
今年、もう一ヶ月もない。もっと面白い出来事が娘に訪れますように!

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