腰をおろす

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我が家の子ども達は、エネルギーに満ち満ちている。

今まで、多くの感動をもらってきた。

それでも、子供達の環境が新しくなる度、期待と不安が見え隠れする。

新しく始まっている生活に馴染んだかしら・・・

と、あれこれ無駄な心配ばかりしてしまう。

見た目は、もうすっかり大人だけど、私には、まだまだ子供なのだ。

あの子、大丈夫かしら?

がんばり過ぎてるんじゃないかしら?

あぁー大丈夫だよね。 うん、大丈夫さ!

と 安心するまで 浅はかな時間を掛けている。

確実に子供達は一人立ちをしている。

それが生意気な姿であったり、奉仕の姿であったり、感謝の姿であったり、・・・

その姿を観て、ほっとしている。

母は新しい職場で頑張っているよ。

早く一人立ちしようと、頑張りすぎて座ることを忘れていた。

つかまり立ちを憶えて間もない赤ちゃんじゃないんだから、

ゆっくり腰を下ろさなくっちゃ。

昨日は、出張で松山まで行って来た。

電車から降り立つと真っ青な空と風に揺れる新緑が目に入ってきた。

今日は職場のソファーにゆっくり座ってみようかな。

ここがゆっくり落ち着ける先になるかしら。

さあー、今日も頑張るぞ! あれ?

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一人立ち

我が家の長女、久しぶりの登場です。

生後9ヶ月の頃です。

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テーブルや棚につかまって、やっと、立つことに成功しました。 満面の笑みでしょ!

ところが、その後、

そのままずっと立ちすぎて、自分の力で腰を下ろすことができないので、泣き出してしまいました。

くたびれちゃったのかな。

一人立ちって大変なことなのよ。

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もうまもなく一歳のお誕生となる頃、

お外でのもっぱらの楽しみは、カタカタで暴走だ~♪

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この笑顔と接しながら、将来、女優かしら、それとも、スポーツ選手かしら、と 勝手な夢を持つ親でした。

ホントに親バカね!

この頃の子供の才能は、全然あてになりません。

ほんの少し、早熟なところがあるだけなのよ。

大人のまねをしている部分に、ただただ、感心しているだけかもしれませんね。

最初の目覚しい成長ぶりに、両手を叩いて喜ぶのは、親の本能だけど、

まず、期待は流したほうがいいみたいですよ。

その後に出てくる、一見 目立たない感性が本物かもよ~。

娘ニ歳! ねっ、可愛いでしょ。

子供の輝く笑顔に、可愛いしぐさに、たくさんの夢を持つ親ばかを許してくださいね。
遥か向こうの世界を夢見る子供達・・・

焦らないでいいからね。きれいにまっすぐに飛び立ってほしいな♪

一人立ちって大変なことなのよ。

子供の行く手を眺めながら、ただただ祈ります。

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殿が父親になる時

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我が家のお殿さまは、リビングのTVを人に決して譲らない。

どんなにお願いしても、拝み倒しても、観たい番組に替えてくれないコトを子供達は重々承知している。

はじめは、画面が付いているので、ただ見ているだけなんだけど…….だんだん感情移入してその番組に熱中してくるんだよね。

ところが、殿の勝手で、コロコロ番組を変えられるのだ!

 あれー? w(☆o◎)w カクゥン!

と、がっかりすること再々!

画面に夢中になっていても、いつ番組が変わるのか皆目見当が付かないので、子供達はリビングに居つかない。

「替えるってことは、観たい番組が無いんでしょ!だったら、子供達の好きな番組にしたら。どお?」

とワタクシ….夫にポツリとお願いしたことが何度かあるけど、聞き入れてはくれない。

夫が帰ってくると、いつの間にやら、子供達は、潮が引くように銘々の部屋に行ってしまうようになった。

3年前、長男が初のアルバイト料で買ったものは、プレステとTVだった。

DVDも見えるらしく、最近息子の部屋が、子供達の団欒の場所となった。

夫の頑固には、困ったもんだ。 私は少しでも長く子供達といたいのにね。

🙄

今夜も、巨体がリビングを占領していた。

「オイ! 新聞はー? リモコン? 焼酎! 爪楊枝! オイ! オイ。。。 」

と 梃子でも動かない様子だ。

だけど、この夫が、ひとたび立ち上がったら、怖いんだなー!

子供達の些細な言葉を神経質な位よく聞いていて、強豪な暴力を振るうことがある。

先ほどの事。

「うざいんじゃわや!」

と 次男が、洗面所で私とすれ違いざまにポツリと言った。

「まぁー、誰に言ってるの! どこがうざいのよ。 あなたは一言文句が多いのよ。」

と 私。

「ちぇっ!大きい声出すなや!」

と 次男は、斜め45度の姿勢で私を睨んだ。

「おい、もう一回言ってみろ!こっちコイ!」

と リビングに居る夫が聞きつけた。夫は爆発寸前だ。

次男は大きなため息をついた。

「なんでやー」

といいながら 父親のもとへ行くことをしぶっている。

「コイと言うのがわからんのか! 来んのかー? それなら行くぞぉー!!」

と 夫が、ひざを付き 立ち上がりかけた。

次男は、慌てて父親の前に行き、即、正座となった。

あまりの速さに、一部始終を見ていた娘達は、そのアタリまではクスクス笑っている。

「誰に向かってうざいと言よんぞ!」

次男の姿は正々堂々としたものでなく、やはり斜め45度にいざりながらの正座の為、ますます父親の怒りを増長させ平手をもらう事となった。

暴力は非道だと唱えながらも、そんな時、私の中で、殿さまのような夫が父親になるんだなー。

「来い!」と言ったから、あんなにも早く応答したのに、ほっぺにパシッとは、可愛そうに・・・と思うよ……..

だけど、息子の将来を真に心配する父親の気持ちも判るんだよ。

「お父さんは、あなたの事を心配して怒ってくれよんよ。うじうじ文句ゆうなよ。人の性にすんじゃないよ。」

と 私は次男に告げる。

「なんでやー」

と 蚊の鳴くような声で次男は答える。

伝わったかなー。。。お父さんの真心

「嘘を付いたワケでもなく、相手を怪我させたワケでもない。叩くほどのコトじゃ…..ないじゃない。」

と リビングに子供達が居なくなって、私はポツリと夫に言う。

「お父さん、ちょっと心配性ね。あの子は大丈夫よ。」

とも言った。 自分に言い聞かせるように・・・。

ツタナイ話しで、ごめんなさい♪

では、また・・・☆

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息子と私

 
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もうまもなく二十歳になる長男は、16歳の頃ラグビーに出会ってから だんだん丸くなった。 ほっ

まだまだ、口は香ばしいけどね!

「一人がみんなの為に、みんなが一人の為にプレーを重ねるラグビーが、とっても好きだ。」

という彼は、今では随分大人になった。

楕円形のボールをいつも抱えていて、それを受け合い出来る彼女がいるってことは、母として嬉しい限りだよ。

息子のよき理解者に感謝する。

彼の小学生時期は、私はお茶菓子を持って、もう幾度となく謝罪に走った。

「○○様の大切な息子さんを暴力という最低な行為で傷つけてしまって申し訳ございません。」と・・・

彼は、自分の尺度で理解できない時? うんー、不条理なコトや人に出会うと? 毎度の様にぶつかっていたよ。

正義感が強かったのかな? 相手は、上級生が多くて、下級生は一人もいなかったよ。

「暴力はいかんよ!」と いくら母親が注意しても、なかなか修まらなかった。

中学1年の夏だった。

頭突きで先方に向かって行って、相手の鼻の骨を折ってしまうという喧嘩をしたことがある。

「手を出してはいかん!」という私の言葉が脳裏から離れず、でもどうしても同級生の行為が、許せなかったらしい。

母との約束を破らないで、やっつける方法???だったのだそうだ。 あぁぁぁぁー。

それが、私の知る限りの私が謝罪に出向いていった、彼の最後の喧嘩だった。

中学2年生の頃だけど、随分過激な親子のバトルが続いたコトがあったよ。

子供の反抗に、すごすご引き下がる母親ではないからねー。相手が切れると、こっちもその倍切れる。ってな具合に・・・

ちぎれたタオルを投げあったし、お互い食器は投げあうし、椅子が飛んで壁にドス穴が開いたこともあったよ。

そのバトルを見ながら、その他の子供達は、ただただ、おろおろするばかりで・・・

「母さんを怒らすと見境も無く怖い!」と 思ったのかな?

その後彼は、高校受験を前にして、拳骨で壁に穴を開けることがあっても、母に向かうことは無くなった。

暴力を奨励するかのような父親の元に居ると、息子達は、家族間で、結構怖い思いをしている。

父が怒りだすと、私は「まあまあ、そう怒らんと・・・」と仲裁に入る。

子供達は、暴力にたじろぐ母の姿を おそらく見たことがないだろうね。

187cm、97kgの父親を前にして、152cm、50kgの母親が、仁王立ちする位だからね。

長男ほどの反抗をする子は今のところ居ない様だけど・・・(謎

現在、母の注意とその視線に、地味に反抗している奴が1名いるんだなー! こんにゃろうめ!!

 

遥か

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「就職祝いよ!」と、友人Hから最高のプレゼントを頂いた。

夕飯は長女に任せて、今夜は、アマチュアコンサートへ行ってきた。

新居浜近隣で活動している地元のミュージシャン達のライブだ。

1970年から80年代のフォークソングや洋楽だ。

河島英五、井上陽水、吉田拓郎、サイモン&ガーファンクルもどきの声で 懐かしい曲を数々聴いた。

思いだした・・・遥か昔の恋心。

夕方、友人を迎えに行く時、運転席と助手席のシートに芝生の葉が少しくっついていた。

終日息子に車を貸していたから。彼も青春をしているんだなー。

彼のBGMは、いったいどんな曲が流れているんだろう。

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夜中(さっき)、長男がバイトから帰ってきた。

「卵7個でスクランブルエッグ作って。」

と 彼は言う。

「そんな増量の仕方あるの?まかない食を頂いたのに7個もー。せめて3個にしたらーっ。」

と言うのに増量中だからとねだる。

「今日は、彼女とキャッチボールした。」

と言いながら、盛ったお皿を受け取った。

「あっ!公園で? 彼女、あの難しいラグビーボール投げるん?器用なんじゃね。」

「あー。」

と、スクランブルエッグを美味しそうにほおばった。