殿が父親になる時

🤨

我が家のお殿さまは、リビングのTVを人に決して譲らない。

どんなにお願いしても、拝み倒しても、観たい番組に替えてくれないコトを子供達は重々承知している。

はじめは、画面が付いているので、ただ見ているだけなんだけど…….だんだん感情移入してその番組に熱中してくるんだよね。

ところが、殿の勝手で、コロコロ番組を変えられるのだ!

 あれー? w(☆o◎)w カクゥン!

と、がっかりすること再々!

画面に夢中になっていても、いつ番組が変わるのか皆目見当が付かないので、子供達はリビングに居つかない。

「替えるってことは、観たい番組が無いんでしょ!だったら、子供達の好きな番組にしたら。どお?」

とワタクシ….夫にポツリとお願いしたことが何度かあるけど、聞き入れてはくれない。

夫が帰ってくると、いつの間にやら、子供達は、潮が引くように銘々の部屋に行ってしまうようになった。

3年前、長男が初のアルバイト料で買ったものは、プレステとTVだった。

DVDも見えるらしく、最近息子の部屋が、子供達の団欒の場所となった。

夫の頑固には、困ったもんだ。 私は少しでも長く子供達といたいのにね。

🙄

今夜も、巨体がリビングを占領していた。

「オイ! 新聞はー? リモコン? 焼酎! 爪楊枝! オイ! オイ。。。 」

と 梃子でも動かない様子だ。

だけど、この夫が、ひとたび立ち上がったら、怖いんだなー!

子供達の些細な言葉を神経質な位よく聞いていて、強豪な暴力を振るうことがある。

先ほどの事。

「うざいんじゃわや!」

と 次男が、洗面所で私とすれ違いざまにポツリと言った。

「まぁー、誰に言ってるの! どこがうざいのよ。 あなたは一言文句が多いのよ。」

と 私。

「ちぇっ!大きい声出すなや!」

と 次男は、斜め45度の姿勢で私を睨んだ。

「おい、もう一回言ってみろ!こっちコイ!」

と リビングに居る夫が聞きつけた。夫は爆発寸前だ。

次男は大きなため息をついた。

「なんでやー」

といいながら 父親のもとへ行くことをしぶっている。

「コイと言うのがわからんのか! 来んのかー? それなら行くぞぉー!!」

と 夫が、ひざを付き 立ち上がりかけた。

次男は、慌てて父親の前に行き、即、正座となった。

あまりの速さに、一部始終を見ていた娘達は、そのアタリまではクスクス笑っている。

「誰に向かってうざいと言よんぞ!」

次男の姿は正々堂々としたものでなく、やはり斜め45度にいざりながらの正座の為、ますます父親の怒りを増長させ平手をもらう事となった。

暴力は非道だと唱えながらも、そんな時、私の中で、殿さまのような夫が父親になるんだなー。

「来い!」と言ったから、あんなにも早く応答したのに、ほっぺにパシッとは、可愛そうに・・・と思うよ……..

だけど、息子の将来を真に心配する父親の気持ちも判るんだよ。

「お父さんは、あなたの事を心配して怒ってくれよんよ。うじうじ文句ゆうなよ。人の性にすんじゃないよ。」

と 私は次男に告げる。

「なんでやー」

と 蚊の鳴くような声で次男は答える。

伝わったかなー。。。お父さんの真心

「嘘を付いたワケでもなく、相手を怪我させたワケでもない。叩くほどのコトじゃ…..ないじゃない。」

と リビングに子供達が居なくなって、私はポツリと夫に言う。

「お父さん、ちょっと心配性ね。あの子は大丈夫よ。」

とも言った。 自分に言い聞かせるように・・・。

ツタナイ話しで、ごめんなさい♪

では、また・・・☆

🌹