先日、今治の施設実習から帰ってきた長女が、新居浜駅で出迎えた私に
「母さん、大切に育ててくれてありがとう。私を産んでくれてありがとう。」
と、真顔で言った。
実習先で、余程のことがあったのだろう。
「全く知らされていない世界だった。ここで自分が出来ることは何なんだろう?施設の子ども達とどう向き合ったら良いのだろう?」
と、分らず仕舞いのまま掃除と洗濯に専念したと聞いた。
私はその話を聞いた夜、湯船に浸かって目頭を濡らした。
彼女を松山へ送った今夜、それを思い出し目頭が熱くなった。
娘よ。頑張ってくだされ。