『 おくりびと 』

「石文(いしぶみ)」って知ってる?

まだ文字が無かった時代、人は、石を意志伝えとして用いたそうです。

自分の想いに似た石を相手に渡します。

受け取った者は、その石の大きさ、かたち、艶、色、重さから相手の気持ちを読み取って、その返事に自分もこれと想う石を選んで相手に返します。

なんだかとっても良い意志の伝達でしょう。お互い目を見つめあって交わす行いです。

静けさと暖かさを感じます。これこそ人と向き合うってことですよね。

「石文」。私、初めて知りました。

映画 『 おくりびと 』 を観てきました。

アカデミー賞外国語映画賞を受賞し再上映となり、ようやく見る機会をえました。

本木雅弘さん演じる主人公は、さまざまな境遇の別れと向き合ううちに、納棺師の仕事に誇りを見いだします。

広末涼子の持つ明るさも素敵ですが、山崎努さん、笹野高史さんのそれぞれの役どころがどんぴしゃりで素晴らしいと思いました。

美味しいものは美味しいと言い、むさぼるように食するシーンに愛着を感じました。

“死という到達点は、門だ”というセリフが印象に残りました。

言葉よりも勝る想いを姿に表現することが出来るんだ!って、感じました。

人柄や生き様を無条件に受け留めている納棺師に奥ゆかしさを感じました。

私はどしゃぶりの涙を流しました。泣いて笑って軽くなって帰ってきました。

面白くて楽しくて悲しくて優しくて、とっても素敵な映画でした。

『 おくりびと 』」への12件のフィードバック

  1. おはようございます。観てこられたのですね^^私はこの分だとDVDレンタルとなりそうです。いい作品みると心に響きますね。^^

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  2. まるさん、おはようございます。「おくりびと」、みてみたいですね。「石文」っていいですね。泣くでしょうね。すごく、泣いてみたいな。(すごく泣いたのは、親父の亡くなったときと、  あるセミナーでの2回かな。)まるさんの言うように、スッキリして、軽くなりました。本当にそうですね。

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  3. abendさん、おはようございます★いつも、訪ねてくれてありがとう。「たっぷり話し聞いてあげるよ~」ってな調子で・・・月曜日、友人とモーニング行って、場所変えてランチ行ってきました。友人は、血圧が高くて予定していた映画は観ることが出来ませんでした。「石文っていいよぉ~~~。」って、映画の報告を昨夜したんだけど、その友人から今朝「まるBlog書き直し!」ってメールがきました。まるの味が出てないんだって!!う~ん、、、困ったな??暇が出来たら書き直します。またどうぞよろしくね♪

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  4. マサ坊さん★うん、泣いたよ!ドシャ降りの涙を何度もハンカチで押えたけど・・・腹を抱えて、静かに、笑った笑った♪腹筋が痛いよ!心癒される映画は久しぶりだったよ。

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  5. 映画を見ていないのに書き込みをするのは気がひけます。人は命を授かった日から死に向かって歩み続けます。命を授かった人の到達点、それが死です。死ぬまでの間が人生で、この中で悲喜こもごものドラマを創り、そして体験します。そんな迷い道を歩いていると死んでしまいたいとか死ぬのは嫌だ…などと心が揺らぎます。でも、生きてるときは恋しい・食べたい・楽しみたい…などと願うものです。人が死ぬのを見て、肉親も他人も、いろんな感情が湧き上がります。それも”死”という到達点が為せる業。生きてる者には「お前もいつかこうなる!」そして「だから精一杯生きてみろ!…命あるうちに!」まるさんが軽くなられたのは、「よ~し、死ぬまで、思い切り、生きるぞぉ!」と思われたからではないですか?生きてるまるさんの決意表明ができたんで、気持ちが軽くなられたんだと推察しました。

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  6. ねずみさん★他人の死だし、映画なのだから泣くことなんかないのだけど、なぜなんでしょう。顔はくしゃくしゃになって、ハンカチが必要でした。う……..決意表明では無いですね。。。泣いて笑って洗い流されたって感じです。亡くなった人に対し、それまでの人生を、その人の存在そのものを崇拝してくれる?認めてくれる?そんな納棺師の暖かい心根に感動して感謝していました。眼に見えないものや少ない言葉のなかにある本当の姿を観なさいよ!って語りかけているようでした。

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  7. とんびさん★『おくりびと』、良かったよぉー。やっぱり、グランプリとるだけあるわ!!140分という長い映画だけど、ぜんぜん、長さを感じなかったよ。

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  8. こんばんは(・_・)「おくりびと」見てこられたんですか。この映画の影響でしょうね。納棺師に成りたいと言う方が増えたととか!?こういう事があると、何故かこんな話が増えますね。一時の気まぐれ的な考えの人意外と多いのでは?主演の本木さんの様な気構えで、覚悟して取り組むのであれば良いと思うのですが・・・・時の話題に振り回されてるんでは?と思わせる報道がある度に、チョット気になってしまうhama²でした。この映画観たいなとは思うのですが、観るだけの心構えが出来てないので・・・・今は観に行かない事にしてます。

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  9. hama²さん★>観るだけの心構えが出来てないので・・・      (同じ!昨年はお義父さんが逝ったばかり・・・なので、私もそう思っていました。)心構えが必要って、思うでしょう。そんなもんいらなかったよ。なかなか面白い映画でした。山崎努さんの納棺士役は非の打ち所が無い!動作、彫り深い顔、人間らしさ、どんぴしゃりだと思いました。謙虚に、暖かく、静かに、人を認める姿に心打たれました。納棺師に成りたいと言う方が増えるのは、わかります。

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  10. この映画ほんとうによかったですね。挿入曲もよかったですしね。。。 いつかはTVでも放送されるのでしょうが、映画館でみることができて良かったと思っています。

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  11. 友湖さん★本当に良かったよねぇ。。。そして、映画館で観ることが出来て良かったよ♪演じる主人公と彼をとりまく人々、妻・友人・父親との心の絆が描かれていて、それが感じられるたびドンドン素敵だな~~って思いました。妻が「夫は、納棺師です。」と、言った時、よく言った!!って思いましたもん。誰もが逃れることのできない“死”。死にたいする日本人の想いが全世界の人に伝わったかな~~~。

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