残業をしていると机の上の携帯が小刻みに揺れて私の手元に響いてきた。
友人Yからだった。
「今、職場?もう終わりにしよう。今から飲みに出よう!」
と誘いを受けた。
何よ!素敵なお誘い!素敵過ぎる!
即、夫の許しを得て職場を飛び出した。
待ち合わせ場所の‘養老乃滝’に着いた頃、またもや夫からのメール「ひもじいのぉ~」
理解してくれたと思ったのに何よ!
「「はい、どうぞ。」ってあっさりひとつ返事だと寂しいよ。エエねぇ。愛があるんよ。」
そんなものなのかな?いつも友人Mの言葉に助けられる。
5,6年前から年に3,4回、季節の節目に飲み会をしている。
今夜は急だったのに 友人の娘さんといつもの面々で4人が集まった。
みんな寂しがりやさん。みんなお話に飢えているのよ。
わいわいがやがやと喋り捲って飲んで食べた。
とっても楽しい時間だった。
友は良いものだ。
「私、、、長生きしなくてもいいのよ。」
なんて言わないでね。長~~~く私と付き合ってね。
解散してからXマス仕様のイルミネーションが輝く中央公園の噴水を覗き、
みんなとは逆の方向、東へ向かって自転車を漕いだ。
銀杏の木から はらはらと葉っぱが頭上に落ちてきた。
葉っぱの兄弟姉妹は語りながら散っているのかな。
それとも、最後の一葉だったのかな。
家にたどり着き、ポケットに突っ込んでいた葉っぱを外灯の下で取り出した。
玄関さきで黄色く色づいた銀杏の葉を眺めた。
裏も表も同じ色あいに見えた。