秋の夜長

 

騒がしい雨音で夜中に眼が覚めた。

ところが、窓を閉める間も無く雨は止んだ。

寝付けないので、濡れ縁に出てテラス下に洗濯物を干した。

星一つ見えない夜だけど、雲の向こうには下弦の月がすまし顔でおいでなのでしょう。

虫たちの鳴き声が賑やかに聞こえる。

「秋だ。秋だよ!」と、夜長を鳴き通すつもりらしい。

私は、もう寝ますよ。寝るからね。

羽織っているタオルケットでは、早朝、寒いかもしれないので、傍らに肌布団を用意した。

日中の残暑はまだきついけれど、やっと、やっと、秋が来た。