『二人の結婚をお許しください。』
と、麗しの影武者さんが現れました。
もはや彼の存在は幻だったの?と思うこの頃でした。
「ワシの娘に彼氏はおらん。」と、言っていった夫ですが、これで認めざるを得ないでしょう。
夫は、飲み干した湯飲みをトン!と テーブルに置いて、私に無言でお茶の催促をします。
トン!の音の度に影武者さんの膝頭にある拳が、ギュッと引き締まります。
「遅い!」
「結婚は、ママゴトじゃ無いんぞ。」
と、夫の二言が部屋に響きました。
うさぎが娘の良縁を知らせてくれました。
私は、ホッと胸を撫で下ろしました。
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