あの山奥でたった二人…

父は、キューピー人形を抱えてPC画面に現れました。
人形の後ろに隠れたり
その人形を左右に動かし “いないいないばあ” をしてみたり
人形のお顔をティッシュペーパーで拭いてみたり

いない.いない.

いない.いない.ばぁ! 

ヨシヨシ. 


母はその画面に顔を近づけて
「お父さん、こんにちは」
と挨拶をして、一方的な話しをはじめました。
父は、ちょっぴり不安そうです。
介護士が父の耳元で母の話を再現すると、
父は、アーッと、介護士にニッコリ ( ◜‿◝ )♡

母は、さらに、近づいて
「パ・タ・カ・ラ」
と、大きく口を開けて、医療福祉生協の集会で習った口の体操をしてみせました。
すると、父は感心を寄せて 父はそのようにお口をパクパク ԅ( ͒ ۝ ͒ )ᕤ
母は、気を良くして手を画面に近づけて
「グー・パー・グー・パー」
と、手を握ったり 開いたり。
父も真似て、震える手で握ったり開いたりしています。

グー

パー 

 

終盤は、3人で“ふるさと”を歌いました。
その面会時間は、20分でした。

「お父さん、相変わらず元気で良かった。根が穏やかな人だから施設の人たちに好かれとるわ。」
と…
母は、ヤキモチを焼きつつ 自分を納得させるかのように うなづきながら 父の入居する施設を出ました。

親の愛を一心に受けた弟は、無頓着。
親の愛で傷付いた(親の愛に気付かなかった?)私は、距離を置き。
その長い.長〜い月日を
両親は、あの山奥でたった二人、寄り添い合い 仲良く過ごしていたのでしょうね。

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